自分たち夫婦との程よい距離感がベストとなる近居

夫婦にとって大きな問題となりがちなのが、お互いの両親が居住する場所の問題です。遠方に両親がいる場合には年に数回、もしくは数年に1回などの帰省をすることとなり、交通費や移動にかかる時間などが負担となるものです。特に高齢となった両親の介護問題が現実化してくると、遠方にいることに対して不安感を覚える方も少なくありません。そこでおすすめできる居住形態が「近居」という方法です。

同居することはお互いに心理的なハードルが高くても、気軽に行き来できる範囲内の近くに住むのであれば、健康上の問題がある場合などにおいても安心感は高まるものと考えられます。完全に同居となるスタイルであれば、お互いの生活習慣であったり価値観の違いであったりと、親世帯も子世帯も互いにストレスを感じやすくなり破綻するケースも少なくありませんが、近居であればそのような失敗の可能性も低減できます。近居となる距離感としては、それぞれの考え方にもよるものですが、隣接する土地に住宅を建てるというケースや同一市区町村内で住宅を構えるケースがそれに該当するでしょう。場合によっては公共交通機関や自家用車での移動が1時間圏内であるなども近居ととらえても良いかもしれません。

あくまでも同居ではなく、行き来が容易にできる距離で暮らすというスタイルが近居となるものです。程よい距離感で過干渉とならず、なにかがあった場合にはすぐに駆けつけることができるという程よい近さが確保されていることがキーポイントと見てよいでしょう。